メタボリックシンドロームを解消することは健康になる事
企業でもメタボに対する取り組みが推奨されていて、健康診断でもメタボ診断などを取り入れる企業が多くなっていると聞きます。
メタボリックシンドロームという言葉は聞いたことがあり、健康によくないことだという事はわかっているけれど、本当の意味が分からないという人も少なくないと思いますので、まずはメタボとは何かという事から説明しましょう。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪症候群という意味です。
お腹の内側、内臓の周囲に蓄積する脂肪によって、お腹がポッコリ出てしまったり、ウエストが太くなったりしますし、中にはものすごく細い人なのに検査すると内臓の周りにべったり脂肪が・・・という事も少なくないようです。
メタボがなぜ健康に悪いといわれるのかというと、これによって糖尿病や高血圧症、脂質異常などの病気の予備軍となっているからです。
生活習慣病と呼ばれる糖尿病、高血圧症、脂質異常は、心臓疾患や腎臓病、その他欠陥がつまり脳出血など重篤な病を引き小起こす要因となります。
メタボを防止する事は、生活習慣病を予防し、突然死や慢性疾患のリスクを低くするという事になるのです。
生活習慣病は命を脅かす病気になってしまう事も少なくないため、メタボの状態でしっかり改善しておくことが求められます。
メタボから生活習慣病に移行すれば、医療費もかなりかかります。
そのため、40歳から74歳という年齢の方々に特定健診、つまりメタボ健診が推奨されているのです。
メタボかも?と疑ってほしい数値
もしかしたらメタボなのかもと疑ってほしい数値があります。
男性は復位、85cm以上、女性の場合復位90cm以上でメタボリックシンドロームの危険性があります。
特定保健指導は、リスクの程度に応じて2つの支援があります。
ひとつは動機付け支援、もう一つは積極的支援です。
動機付け支援は、将来、生活習慣病にならないために、どのような生活が必要なのか、メタボ状態を克服するために、どのような食事にしていけばいいのかなど、医師や保健師、管理栄養士からアドバイスを受けることができます。
積極的支援は、動機付け支援を受けてから半年の確認までに、面接やメール、電話など利用して、生活習慣の改善が行えるように支援してくれるのです。
メタボ対策を行うようになり、特定保健指導の積極的支援を受けた方の医療費は、前年度と比較して、男性で5400円位、女性で7600円位低くなっていたという結果が報告されています。
病気になればさらに高額な医療費がかかり家計を圧迫することは間違いないですし、それよりも、大きな病気になるリスクを軽減できるのですから、しっかりと支援を受けてメタボ状態から脱却していくことが大切なのです。