パソコン遠隔操作、などと聞くととても怖いものです。
遠隔操作ウイルス事件で誤認逮捕された事件などもあり、映画や本の中の世界だけではないことを感じさせられます。
自分もそんな事件に巻き込まれないよう、注意したいものですが、いったいどのようにしたらよいのかわからないという方もいるかもしれませんね。
まずは、遠隔操作によってどのような被害があるのかを知っておきましょう。
身近なことでもあるパソコンの遠隔操作被害
パソコンの遠隔操作はもともと便利な機能として付いているもので、使い方さえ覚えれば誰も利用が可能です。
しかし、なかにはそれが悪用されることも多く、被害が相次いで起きている状況。
自分は大丈夫、と思っていると思わず被害に遭うこともあるため、遠隔操作のしくみを知り、正しい対策を採ることが必要です。
遠隔操作のメリットとトラブル
パソコンの遠隔操作のメリットには、高齢者などパソコンが分からない人に電話では不十分な説明を分かりやすく説明できるといった点が挙げられます。
また、会社のパソコンに設定することで自宅のパソコンを操作し、共有フォルダの外にあるデータや外付けHDDのデータを読み取ることができるのも特徴です。
ビジネスマンの方の中には活用しているという方も多いかもしれませんね。
しかし、これらの便利機能が悪用されて、下記のような事件が発生したケースもあります。
・ネット会社から連絡があり、言われる通りにパソコンを操作したら、承諾したことのない接続サービスの契約をしたことになった。
・パソコン所有者が気づかないところで、情報を盗まれる、自分では身に覚えのない不正な命令をしたりする、といった操作をされる。
・自分の知らないところで、自分のSNSのアカウントやメールアドレスで殺人や放火などの犯罪予告が書き込まれる。
・クレジットカード情報やさまざまなパスワードなど、個人情報が抜き取られる。
遠隔操作の被害に遭わないために注意すべきこと
遠隔操作の被害をできるだけ回避するために、自分でできる対策をしておくことが大切です。
パソコンやネットサービスの会社からという電話で、言われる通りにパソコン操作をするのは危険と考えましょう。
また、遠隔操作のためにはパソコン内の設定を変更したり、ウイルスを侵入させたりすることが必要です。
無暗にメールを開いたり、アップロード元がわからないファイルをダウンロードしたりしていると、知らず知らずのうちに、ウイルスをダウンロードしてしまうということにもなりかねません。
遠隔操作の隙を与えないためにも、長時間使用しない場合はパソコンの電源を切るということも対策になります。
自分のパソコンは自分で守る
パソコンの遠隔操作は、自分が使えば得られるメリットがたくさんありますが、一方で他人に自分のパソコンを操られてしまうと大変な被害をこうむることになるもの。
セキュリティソフトを充実させたり、自分でもファイル管理を徹底したりすることが大切です。
最近では、口座情報やクレジットカードの情報もパソコンに入っているケースがありますから、くれぐれも遠隔操作の被害は他人の家の家事と思わないようにしましょう。